Anh Sao人材開発会社(Anh Sao co.,ltd)/のぞみ日本語センター

ベトナムの首都ハノイ、ベトナム北部で翻訳・通訳、リサーチ、コンサルティング、教育・研修等のサービスをご提供しています。

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ベトナム人留学生希望者、ベトナム人留学生の経費支弁調査 ケース・スタディ

当ページ公開にあたってのごあいさつ

2016年10月

 みなさま、当社/当センターの「ベトナムでの日本留学関連事業」の関連ページにお越しいただき、ありがとうございます。大変すみません、前記の「ベトナムでの日本留学関連事業」をまだお読みいただいていない方々は、当ページをお読みいただく前にこちらの「ベトナムでの日本留学関連事業」をお読みいただけますようよろしくお願い申し上げます。

 よく知られていますように、最近数年間、特に東日本大震災が発生した2011年、翌年の2012年以降、来日を希望するベトナム人私費留学希望者、私費留学で日本語学校や専門学校、大学で勉強するベトナム人が急増し、年によって人数が多少異なるものの、現時点(2016年の時点)も多数のベトナム人留学生が留学するという状況が続いているようです。かつては日本国内の日本語学校は主に中国人留学生、台湾人留学生、韓国人留学生を受け入れていたところが多かったようですが、最近数年間はベトナム人留学生やネパール人留学生を多人数、その他にスリランカ人留学生、ミャンマー人留学生等を受け入れる日本語学校が急増したようで、既存の日本語学校の学校新設、新設校ラッシュが続いているようです。

 そのような状況において、当社/当センターが把握しているかぎりでは、様々な原因や理由により、ベトナム人留学希望者当人やご家族の方々、経費支弁者の方々の実際の状況と申請書類に記載されている状況が異なっているケースが少なくないようです。特にベトナム人留学希望者当人のご家族の方々、経費支弁者の方々が日本留学に必要と思われる留学資金を本当に持っているのかどうかを経費支弁に関する申請書類を見ただけ、チェックしただけでは容易に判定し難いケース、形式的には問題がない経費支弁の書類が揃っているにもかかわらず書類に記載されている情報が実際の状況と相当食い違っているように思われるケース等が少なからずあるようです。

 当ページを公開することにしたのは、以下にあげるような3つの理由があります。

 よろしくお願い申し上げます。


ケース1. ベトナム人留学希望者の日本語能力チェック Bac Giang省 経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査

 大変すみません、下記のケース・スタディですが、次のような条件で取り上げております。あらかじめご理解、ご了解ください。

 そのような条件や制約があるものだということをご念頭においていただき、読み進めていただければ幸いです。せっかちな方々のために結論だけ申し上げておきますと、ケース1は日本へ私費留学するための経費支弁能力が十分あるだろうと判定されたケースです。

 なお、文中に登場する日本語学校、日本語学校関係者、留学希望者、留学希望者の家族はすべて匿名としていますが、文中区別が必要な場合があるので、ローマ字のイニシャルを当てています。訪問することになった留学希望者のご家庭の場所はベトナムの省(日本の県に相当)は記していますが、それより詳しい場所の情報は掲載しておりません。


ご家庭訪問・経費支弁調査をすることになった経緯

 2013年某月のことですが、近畿地方にある某日本語学校校長であるP氏がベトナムにいらっしゃっいました。P氏がいらっしゃったとき、当初の予定にはなかったことなのですが、ハノイに在住されていた(現在も在住されている?)日本人の某氏(以後、Q氏とします)から、偶然、日本留学したいベトナム人(以後、Aさんとします)のために日本語学校を探してもらいたい、というご依頼をいただきました。突然のことだったのですが、P氏にご相談したところ、お時間をつくっていただけるということになり、P氏に留学希望者のAさんをご紹介しました。

 Aさんは面接があった当時すでに日本語能力試験の旧3級(現行試験のN4レベルに相当)を取得していたこともあり、P氏の日本語の質問にがんばって日本語で答えており、自分の日本語でP氏に(簡単にですが)日本留学したい理由も伝えていました。Aさんの実力からすれば問題ないだろうということであったものの、P氏は学校で準備している日本語の試験をその場でAさんにやってもらっていました。

 その当時P氏の日本語学校ではベトナム人留学生の受け入れの経験がほとんどなかったことに加え、ご相談いただいた当社/当センターの担当者がお勧めしたこともあり、P氏は面接の後日Aさんのご家庭訪問をすることになりました。

 Aさんの経費支弁者は母親であるBさんとのこと、Aさんは「母はBac Giang省で漢方薬を取って輸出しています」というようなことを言っていたのですが、当社/当センターの担当者にとって、そのようなケースの対応の経験がなく、十分な判断ができず困惑した記憶があります。成り行き上、当社/当センターの担当者もP氏のご家庭訪問にごいっしょすることになりました。

経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査の概況

 面接が行われた日の翌日、P氏と当社/当センターの担当者はハノイ市西部にあるMy Dinhバスターミナルへ行き、バスターミナルから乗り合い中距離バスに乗車しBac Giang省某所へ移動しました。2時間~2時間半程度でBac Giang省某県の中心である某小都市に到着、タクシーを乗り継いで、Aさんの実家に着きました。

 Aさんのご家庭に到着後、Aさんの母親のBさんにあいさつ、入れていただいたお茶を飲んだ後、当社/当センターの担当者が通訳者としてサポートし、P氏はBさんに下記のようなことに関して質問、確認されていました。

 P氏はBさんに日本語学校のことを一通り説明されていました。

 その後、Bさん、親戚の方々からお食事にご招待いただき、親戚の方々の手づくりの料理をいただきました。食事中と食後、P氏から、いくつか追加の質問、確認がありました。

 Aさんの実家に到着しての第一印象は、住居自体はそれほど大きくないものの、家の敷地は相当広いというものでしたが、その通りであることをあらためて確認しました。家の敷地内に漢方薬の原料を自然乾燥させるためのスペースや木炭を使用した乾燥炉などがありました。そうこうしているうちに、漢方薬の原料の植物類の乾燥処理等のお手伝いしているという近所の人たちが数人集まってきました。Bさんに質問すると、作業を手伝ってくれる人たちの賃金として地元の相場と思われる金額を支払っている、とのことでした。

 ご対応いただいたことのお礼、手料理をごちそういただいたお礼をBさんにお伝えして、タクシーを呼んでもらい、バスを降りた地点まで戻り、ハノイに中距離バスで戻りました。P氏はBさんはAさんを日本へ私費留学させるための経費支弁能力が十分持っているだろうと判定、当社/当センターの担当者も同意しました。

 ハノイに戻ったときにAさんにやってもらった学校の試験をP氏と当社/当センターの担当者でチェックしたところ、漢字の問題がぜんぜんできていませんでした。日本へ留学するまでに改善すべきこととして、後日当社/当センターからAさんにきちんと漢字を復習、学習するように伝えました。校長P氏からはAさんを受け入れるために申請を検討したいというご回答をいただきました。

その後のベトナム人留学希望者Aさんのこと

 大変残念なことに、校長P氏から一旦は受け入れるというご同意のご回答があったものの、その後、教務主任兼事務主任のR氏から、ある理由で受け入れを保留(実質、受け入れ拒否)したいというご連絡、ご回答がありました。確かにAさんのケースは、R氏からご指摘があった事項と関連するやや特殊な事情があり、その近畿地方の管轄の某入国管理局でどのような審査が行われるかどうかわかりかねたため、当社/当センターも申請を見送るという判断に同意せざるをえませんでした。

 紹介の労を取っていただいたQ氏には紹介いただいたお礼を申し上げていたのですが、その後、Aさんの申請を受け入れていただけなかったことをご説明し、そのことを謝罪しました。Aさんから何種類かの書類を預かっていたのですが、預かっていたすべての書類をEMSでAさんが指定した住所(当時のAさんの勤務先の住所)に返却しました。

 後日談となりますが、昨年(2015年)、ハノイのある日本料理レストランで偶然Q氏にお会いして、Aさんのその後のことをお聞きしたところ、「あの子(注:Aさんのこと)は日本に留学したよ」とのことでした。他の見知らぬお客さんが近くにいらっしゃったこともあり、詳しいことはお聞きできませんでしたが、Q氏にお知らせいただいたように、その後、Aさんが日本留学できたのであれば、何よりのニュースだと思いました。

ケース1で取り上げた経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査時の写真

 ケース1で取り上げた経費支弁者のご家庭訪問調査のときに当社/当センターの担当者が撮影した写真を何枚か掲載します。下記の写真は特定が非常にされにくいものを選んで、掲載しておりますが、万が一、当人や当人のご家族のプライバシーの問題等が発生する可能性があるように判断された場合は、当社/当センターは可能なかぎり早急に写真を削除する可能性があります。その旨、ご理解、ご了承いただければ幸いです。

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真01
写真01 Bac Giang省某所に向かう中距離バスの車内
 某日本語学校校長であるP氏から頼まれたこともあり、バスのチケットをもらおうとしたのですが、行きも帰りももらえませんでした(ベトナムの中距離バス、長距離バスでは比較的よくあることのようです)。

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真02
写真02 経費支弁者のご家庭の様子 ご家族が暮らしていらっしゃる家屋と積み上げられた漢方薬の原材料となる草木類

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真03
写真03 経費支弁者のご家庭の様子 ご家族が暮らしていらっしゃる家屋

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真04
写真04 経費支弁者のご家庭の様子 家屋と同じ敷地内にある別棟

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真05
写真05 経費支弁者のご家庭の様子 家屋と同じ敷地内にある別棟で振る舞っていただいたごちそう
 Bさん、親戚の方々、お食事をごちそうしていただき、ありがとうございました。

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真06
写真06 経費支弁者のご家庭の様子 漢方薬の原材料の自然乾燥場と木炭を利用した乾燥施設
 手前側が漢方薬の原材料を自然乾燥する場所、向こう側(奥のほう)に見えるのが木炭を利用した乾燥施設とのことでした。

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真07
写真07 経費支弁者のご家庭の様子 家屋入り口の前方にある漢方薬の原材料置き場
 家屋入り口の前方の広範囲に漢方薬の原材料置き場がありました。

001ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真08
写真08 経費支弁者のご家庭の様子 洗浄や乾燥等の加工を行う予定らしき泥が付着している漢方薬原材料

当社/当センターのお問い合わせ先、ご連絡先

 日本の日本語学校関係者の方々、ベトナム人留学生を受け入れていらっしゃる教育機関の方々、日本に滞在、在住するベトナム人留学生にご関心、ご興味をお持ちの方々、当ページで取り上げたケース・スタディに関して、ご指摘やご意見、ご感想、お気づきの点等ございましたら、メールでお問い合わせ、ご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。お問い合わせ、ご連絡先Emailアドレスは: [email protected] です。

 よろしくお願いいたします。


ケース2. ベトナム人留学希望者の日本語能力チェック Hai Duong省 経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査

 大変すみません、下記のケース・スタディですが、次のような条件で取り上げております。あらかじめご理解、ご了解ください。

 そのような条件や制約があるものだということをご念頭においていただき、読み進めていただければ幸いです。結論を先に知りたいという方々のために結論を申し上げておきますと、ケース2は日本へ私費留学するための経費支弁能力がないわけではないだろうが、経費支弁関連の書類に記載されているほどの収入はないのではないか、と判定されたケースです。

 なお、文中に登場する日本語学校、日本語学校関係者、留学希望者、留学希望者の家族はすべて匿名としていますが、文中区別が必要な場合があるので、ローマ字のイニシャルを当てています。訪問することになった留学希望者のご家庭の場所はベトナムの省(日本の県に相当)は記していますが、それより詳しい場所の情報は掲載しておりません。


ご家庭訪問・経費支弁調査をすることになった経緯

 2013年某月のことですが、関東地方の某日本語学校の管理職をされているS氏がベトナムに来られることになりました。S氏の日本語学校ではベトナム人留学生の受け入れが相当長期間無かったこともあり、S氏からのお願いで当社/当センターの担当者がそのときのベトナム訪問の際ご同行することになりました。

 S氏がベトナムに来られてから当社/当センターは詳しいことを知らされたのですが、実はS氏の日本語学校はベトナムのK社という日本留学会社からベトナム人留学生を受け入れないかと打診を受けていたとのことです。そのようなことがあったため、某月某日、S氏と当社/当センターの担当者がK社に向かうことになりました。ハノイ市郊外のK社のオフィスで社長からK社に関する説明が一通りあった後で、日本留学希望者の紹介の件が切り出され、S氏がK社の日本留学希望者に面接を急遽行うことが決まりました。

 K社で行われた面接ですが、できるかぎり日本語レベルが高いしっかりとした留学希望者を受け入れたいというS氏の日本語学校のご意向に合致する留学希望者は少なく、N5に合格しているというベトナム人も日本語学習初期に勉強するような初歩的な日本語の質問に答えられず、4、5か月日本語を勉強しているというのに「なまえはなんですか?」と日本語で名前を聞かれても何を聞かれているのかわからないようで答えられなかった留学希望者さえいました。K社の社長はS氏からその場で数人の留学希望者を受け入れるという回答があることを期待していたようで、はっきりとした言い方でそのような要請がありましたが、S氏は難色を示されていました。S氏からは日本語がそこそこだった留学希望者のご家庭訪問を行いたいと表明(S氏にとっては、Cさんという大学卒の留学希望者がしっかりしているという印象を与えたようで、Cさんのご家庭訪問をぜひ実現させてほしいと要望)、K社の社長も同意して、後日、ご家庭訪問が行われることになりました。

経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査の概況

 (しっかりとした留学希望者を受け入れたいという日本語学校の)S氏と(S氏の日本語学校に何とか数人の留学生を紹介して受け入れてもらいたいようである)日本留学会社K社の社長の間の話し合いで、K社の社長が同行し留学希望者のご家庭まで案内すること、そして、レンタカーはK社が手配し、レンタカー代はK社が負担すること、その代わり、S氏が一番受け入れたいと思っている留学希望者Cさん以外にK社の社長が推薦する2人の他の留学希望者のご家庭訪問も行うこと、というようなことで折り合いがつきました。

 面接があった後の某日早朝、S氏と当社/当センターの担当者、K社の社長は、ハノイ市からHai Duong省某所へ移動、1時間~1時間半程度でHai Duong省某県の農村に到着、Cさんの実家に着きました。

 Cさんのご家庭に到着後、Cさんの両親にごあいさつ、入れていただいたお茶を飲んだ後、当社/当センターの担当者が通訳者としてサポートし、S氏はCさんのお父さんで経費支弁者であるDさんに下記のようなことに関して質問、確認されていました。

 経費支弁関連の質問、確認時の特記事項としては、次のようなことがありました。

 1点目、S氏はDさんにいくらぐらい収入があるのか質問したところ、Dさんは最初は収入証明書等に記載がある額よりはるかに低い金額を回答しました。間髪を入れず、同行していた日本留学会社K社の社長が早口で注意したところ、Dさんは言い間違えたことを詫び、収入証明書に記載されている金額にほぼ一致する金額を回答しました。S氏も当社/当センターの担当者も、そのような様子に不自然なところがあるように感じました。

 2点目、Dさん、K社の社長のお話では、家のすぐ裏にある土地以外にも、他のところにも広い土地を借りている(か、持っている)、とのことでしたが、その土地には案内してもらえず、また、その家の裏にある以外の土地に関する書類はまったくないようでした。

 3点目、Dさんの家の裏に広がる土地はDさん所有の土地だという証明書類があり、きちんと内容を確認しました。念のため、S氏は証明書類を写真撮影していました。

 4点目、Dさん名義の銀行の預金通帳(通帳というよりは、預金をしていることの証明書類、というほうが正確かもしれません)、残高証明書は用意されていました。1年以上日本で留学する資金として十分と思われる金額が記載されていました。

 続いて、家の裏に広がるDさん所有の養殖魚を飼っている池や水田、家畜小屋などを見せてもらいました。Dさんの職業に関してはまったく疑問の点はないように思われました。

 しかしながら、Dさん所有の養殖魚を飼っている池、水田、家畜小屋などを見せてもらい、S氏は大きな問題があるのではないかと感じられたようです。S氏の判断されるところでは、それなりの広さがあり、確かに収益は得られているではあろうものの、中国や他国の農村のケースからの推察と他の質問から得られた金額や数字等を考慮し、現実的な年収は収入証明書等に記載がある金額の数分の1ぐらいで、日本円換算で月収約5万円、年収60万円ぐらいがいいところではないか、という推測をされていました。

 S氏と当社/当センターの担当者はK社の社長が推薦する他2人の留学希望者のご家庭訪問も行い、ハノイに戻りました。ハノイに戻る車中で、S氏は、Cさんは条件付きで受け入れたいということ、収入証明書に記載されている金額が現実的ではないということ、他2人の留学希望者は受け入れられないということの3点をK社の社長に伝えました。そのときはK氏はS氏の伝えたことを確かに理解したと言い、S氏の言う通りにすると回答しました(当社/当センターによる注記:(お読みいただいている方々が)続きを読み進めていただければおわかりいただけるように、実際はそうはならなかったのですが)。

 S氏のご依頼を受け、S氏が日本へ帰られてから、当社/当センターのほうでも各所に照会してみた結果、経費負担者のDさんの収入証明書に記載されている金額はあまり現実的ではないようだ、ということをあらためて確認しました。VAC農業は確かに普通の農業と比較して高い収入が得られるという可能性は高いのですが、Hai Duong省の農家でそれほど大きな規模な土地を確保しておらず(家の裏の土地はDさんが所有し耕作等をしていることが確実だろうと思われたものの、Dさんが他のところにあると言っていた土地がほんとうに存在しているのかどうかはっきりしないということで、Dさんの裏のお宅の土地のみで判断しました)、収入証明書に記載されていた金額の収入が得られるという可能性は相当低いのではないか、おそらく収入証明書の3分の1程度か4分の1程度であろうであろう、という結論に落ち着きました。

その後のCさんのこと 後日談等

 日本に帰られてから、S氏は収入証明書に記載されている金額が現実的ではないことをK社に再度指摘、それと同時に、Dさんが実際の収入に基づいた証明書を作り直し再提出するということを重要な条件の1つにCさんを受け入れる準備を進めたいとK社に通知したようです。

 しかしながら、その後のS氏からのご連絡によると、K社はCさんの受け入れだけではなくS氏がベトナムで面接しなかった留学希望者数人を受け入れるよう執拗に要求したようで、そのため、Cさんの受け入れの件は宙に浮いてしまい、結局、S氏がK社の要求を拒絶したため、Cさんの申請、受け入れの件もキャンセルになってしまった、ということのようです。

 Cさんのその後のことはよくわかっておりませんが、その後別の機会にK社の社長と会う機会があり、そのときにCさんのことを聞いたところ、別の日本語学校に留学した、という回答でした。S氏が信用できないと判定したDさんの収入証明書はほぼそのまま他の日本語学校に留学するときに使い回されたのではないかと推測していますが、あくまでも推測に過ぎず、はっきりとしたことはわかっておりません。

 上記の件でCさんのご家庭ご訪問時はK社のお世話になり、おかげでCさんのご家庭訪問、経費支弁調査が可能になり、そのこと自体はありがたかったと思っております。しかし、その件以降、K社は日本留学エージェントとして(その件のときより)ますます収益最優先、お金儲けのみに重きをおく経営方針を取るようになり、その後K社社長と1、2回会う機会もあったのですが、K社が収益最優先の体質の留学会社(/留学センター)であり、K社の大きな課題でありレベルアップの必要がある思われる日本語教育等にさえもろくに投資をしないということも判明して、それ以降はいっさい連絡を取っていません。S氏の日本語学校はしっかりとしたベトナム人留学生を受け入れる方針を堅持されているようで、その後、K社から何回かは連絡があったようであるものの、取り引きはされていないようです。

当社/当センターからのコメント

 大変すみません、当ケースに関して、当社/当センターのほうから何点かコメントしておきます。

ケース2で取り上げた経費支弁者のご家庭訪問・経費支弁調査時の写真

 ケース2で取り上げた経費支弁者のご家庭訪問調査のときに当社/当センターの担当者が撮影した写真を何枚か掲載します。下記の写真は特定が非常にされにくいものを選んで、掲載しております。また、5番目の収入証明書は個人情報の特定につながると思われる箇所をすべて塗りつぶしたものを掲載しております。しかし、万が一、当人や当人のご家族のプライバシーの問題等が発生する可能性があるように判断された場合は、当社/当センターは可能なかぎり早急に写真を削除する可能性があります。その旨、ご理解、ご了承いただければ幸いです。

002ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真01
写真01 経費支弁者のご家庭の様子 ご家族が暮らしていらっしゃる家屋の裏手に広がる養殖池や水田等
 写真の手前のほうに広がるのが養殖池、奥のほうの左手に見えるのが水田、奥のほうの右手に見えるのが家畜を飼っている小屋とのことです。

002ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真02
写真02 経費支弁者のご家庭の様子 ご家族が暮らしていらっしゃる家屋の裏手に広がる養殖池や水田等
 写真に写っている養殖池の作業用ボートは、水田や家畜小屋等に移動するときにもボートを使うこともあるようですが、2人が乗船するのがせいぜいという感じでした。

002ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真03
写真03 経費支弁者のご家庭の様子  家屋の裏手に広がる養殖池や水田等
 手前側に置かれているのは、魚の餌、餌を魚にやるための洗面器、魚をとるためのカゴなどです。向こう側には餌を魚にやるための洗面器、魚をとるためのカゴなどの他に、養殖池の作業用ボートなどがあるのがご覧いただけるかと思います。

002ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真04
写真04 経費支弁者のご家庭の様子 家屋の外側にある倉庫
 家屋の外側にある倉庫には魚の餌や家畜の餌が積まれていました(倉庫の他の箇所にも同様な積み方で置いてありました)。

002ベトナム人留学希望者の経費支弁者のご家庭訪問の写真05
写真05 経費支弁者Dさんの収入証明書(より正確を期しますと、収入証明書のスキャンデータを白黒で印刷したものを写真撮影したもので、その書類の特定箇所を塗りつぶしたもの)
 収入証明書は個人情報の特定につながると思われる箇所をすべて塗りつぶしたものを掲載しております(しかし、万が一、当人や当人のご家族のプライバシーの問題等が発生する可能性があると思われる場合は、早急に削除する可能性があります)。
 塗りつぶしていないところを読んでいただくと、DさんVAC農業を行う農業事業者(農民)であるということ、2010年、2011年の年収は4億VND強(当時のレートで年収200万円前後)、2012年の年収は塗りつぶしてありますが、2010年、2011年よりやや多い収入あるということが記載されていました。
 すでにお読みいただいているように、某日本語学校の管理職をされているS氏も、当社/当センターの担当者も、Dさんの家屋の裏手にある養殖池、水田、家畜小屋の規模や聞き取り調査等から、Dさんが収入証明書に記載されている通りの収入を得ているということは相当考えにくいのではないか、という判断をせざるをえませんでした。
 上記で述べていることの一部繰り返しになりますが、当社/当センターが把握しているかぎりではこのようなケースがけっして少なくないケース存在しているようであるため、現時点(2016年時点)の当社/当センターの見解は、日本国内の日本語学校はベトナム人留学生を受け入れる際に(ベトナムの日本留学会社、日本留学センターに任せっ切りにするのではなく)日本語学校側できちんと留学希望者当人のご家族の方々、経費支弁者の方々が十分な経費支弁能力をお持ちなのかどうかをしっかりとご確認されたほうがよいのではないか、と思っております。日本国内の日本語学校の関係者の方々、いかがお考えでしょうか。

当社/当センターのお問い合わせ先、ご連絡先

 日本の日本語学校関係者の方々、ベトナム人留学生を受け入れていらっしゃる教育機関の方々、日本に滞在、在住するベトナム人留学生にご関心、ご興味をお持ちの方々、当ページで取り上げたケース・スタディに関して、ご指摘やご意見、ご感想、お気づきの点等ございましたら、メールでお問い合わせ、ご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。お問い合わせ、ご連絡先Emailアドレスは: [email protected] です。

 よろしくお願いいたします。


当社の所在地・連絡先

 当社の所在地、連絡先は以下の通りです。

会社名: Anh Sao co.,ltd/アンサオ
センター名: Trung Tam tieng Nhat Nozomi/のぞみ日本語センター
所在地: No 4,Lane 5,Alley 106,Hoang Quoc Viet str.,Cau Giay Dist., Hanoi,Vietnam
電話番号: 84.4.3755.7746 (04.3755.7746)
担当者携帯番号: 090.452.5840(日本人担当者)/0987.832.470(ベトナム人担当者)
Email: [email protected]

地図

 ベトナム、ハノイ市、Hoang Quoc Viet通りのホアビンタワーから歩いて1~2分のところにあります。